◆開咬の治療について

開咬という言葉をお聞きになった事がありますか?
オープン・バイトとも言ったりします。咬み合わせの状態を表す言葉で、奥歯は咬んでいるのに前歯が咬み合っていない状態のことを言います。前から見て上下に隙間がある場合や前から見ると隙間はないが前後的に隙間がある場合も含まれます。
  永久歯の咬み合わせにこの状態が起こったとしますと、どのようなことに影響するかというと、まず前歯で物が咬み切れません。特にサンドイッチや麺類を食べる時に咬み切りづらくなってしまい結果的に横の歯で咬み切らなくてはならなくなります。
見た目だけではなく機能的にも良くありません。
  また物を飲みこむ時、人は口を開いたまま飲みこむ事が出来ません、口を閉じて初めて飲み込めるのですがその時、上下の前歯に隙間があると、その隙間を閉じるために反射的に舌がその隙間に入りその隙間を閉じます。その時に前歯を前方に押す力が加わります。それが毎日何百回と繰り返される嚥下の度に力が加わるので開咬が直らないばかりか、かえってひどくなってしまいます。
  前歯が飛び出ている場合には口を閉じづらくなってしまい、いつも口をぽかんと開いているような癖がついたりしてしまいます。そういう意味で良い状態ではなく出来れば早目に対処する事をお勧めします。

  開咬には指しゃぶりの癖や、鼻の病気などさまざまな要素が考えられますのでただ単に歯を動かして隙間を閉じれば良いというわけではありません。
開咬の治療は矯正の治療の中でも比較的難しいとされ、以前は歯を抜いたり、あるいは手術をして顎の形を変えて直したりしていましたが、最近では治療の方法により比較的短期間に改善されるようになってきました。実際に治療に入るのは8〜10才位からですが、大人になってからでも手遅れという訳ではありません、気が付かれた方は早目に相談なさるとよいでしょう。


 ◆反対咬合の治療について
 反対咬合とは上下の歯を咬み合わせると下顎の方が上顎より前に出ているような状態を言います。
この反対咬合では早目に治療を始めた方が良い場合があります。
  反対咬合は大きく2つのタイプに分けて考える事が出来ます、一つは歯性の反対咬合と二つ目は骨格性の反対咬合です。
  歯性の反対咬合というのは上下の歯の角度によって反対に咬み合ってしまっていような反対咬合です、この場合は治療を開始するのは永久歯の前歯、上下4本づつが生え揃う時期まで、通常7〜8才くらいまで様子を観察していて良いと思います。
  もう一つの骨格性の反対咬合というのは文字通り骨格、すなわち顎の骨自体の位置関係が反対咬合の位置になっている状態を示します。
  この場合は歯が顎のどういう位置で、また角度で出て来ても将来反対に咬み合ってしまう事が予測され、早目の治療が望ましいとされています
  早い場合には5〜6才くらいでも治療を開始します。
ただしそれより前の時期は、装置の使用についての問題などから実際の治療は開始せず経過を観察して行きます。
  さらに分けるとすると、これらの中間的状態もあると考えられ、その場合にも、治療が必要であれば良い時期に治療を開始するとが勧められます。

  当院では虫歯の検診時に歯並びや咬み合わせの治療についてや、見通しに関する相談にも応じていますので、何か気になっている場合には相談されてみてはいかがでしょうか。
 


 ◆日本人の矯正に対する認識は?
  矯正治療を恥ずかしいことと考えてしまう日本人特有の国民性もあるのでしょうが、矯正が盛んなアメリカに比べて、矯正に対しての関心はまだ低いと考えられます。
  また、矯正が必要かどうかの判断が、個人では難しいことも一つの理由かもしれません。例えば、アメリカでは成長期に矯正治療を施すケースがほとんどです。
そんな地域性もあって、歯並びが悪くないのに矯正装置をつけたがる子どもがいたり、色のついたカラフルな矯正器具まであったりと、日本人とは逆に矯正治療を楽しいことと、とらえる傾向もあるようです。
歯並びが子どもの成長に大きな影響を与えるのは周知の事実です。歯の矯正を10歳ぐらいから勧めているところもあります。早いように思うかもしれませんが、 正確なかみ合わせが出来なければ、顎の発育の遅れ、ひいては脳の成長にも影響を与えかねません 。それほど歯並びというのは私たちの生活にとって大事なものです。




Copyright(C)2005 Urban Orthodontic & Dental Clinic.All right reserved.